非破壊評価
                見えない世界が見えてくる   〜無限の広がりを対象とできる解析技法〜
項   目
電 磁 非 破 壊 評 価
 電磁非破壊評価とは何ですか

 工業材料を製造する途中、あるいは最終段階において、所定の強度や機能が備わっているかを、品質保証や信頼性確保の目的から測定する必要があります。さらに、それらの材料が最終製品となった後も、それらの材料が使用中に受ける損傷の具合を知り、余寿命を推測する必要があります。このような計測を、人の健康診断のように製品を破壊せずに行う技術を非破壊評価といいます。その手段に電磁波を用いるものが電磁非破壊評価です。

 それは何に使われていますか

 電磁非破壊評価は、内部の隠れた欠陥を見つけ出し、その形状、大きさ、方向などを探ります。非破壊評価の方法としては、超音波も利用されますが、超音波による診断は、表面の状態による影響を大きく受けます。しかし、電磁非破壊評価では、表面状態の影響を受けにくいという特徴を持っています。
 これらの特長を生かして、金属表面の劣化をはじめ、目視では判らない金属内部の劣化を測定したり、分解して検査することが困難な大型機器の検査などに利用されています。

 どのような研究をしていますか?
 材料中の欠陥を、電磁現象を用いて非破壊的に診断するための研究を行っています。材料中の欠陥に生じる電磁現象の微小な変化を検知し、コンピュータで処理して、欠陥の大きさや状態を診断する研究を行っています。また、実験と並行して、有限要素法などの数値解析法を用いて、欠陥がある場合の電磁現象についてシミュレーションを行っています。
 実験とシミュレーションの両面から、電磁非破壊評価の研究を推進しています。

 私たちの未来にどのようにつながりますか?
 私たちの日常生活では、ものが壊れてから買い換えたり、部品を交換したりしながら生活しています。しかし、航空機・原子力発電所など、人命や環境に直結する分野では、部品が壊れてから交換するわけにいかず、壊れる前に事前にその兆候を察知し、手だてを講ずる必要があります。
 電磁非破壊評価の技術を確立することができれば、効率的で、かつ、安全性が担保された社会の実現につながります。

電磁非破壊評価実験装置
電磁非破壊評価実験装置
センサー部

更新日 6/26/2017

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